2016年05月30日

de:code 2016 に参加してまいりました

PCソフトウェアを担当しております、坂本 純一です。

先日 5/24~25 の2日間で、ザ・プリンスパークタワー東京にて開催された、日本マイクロソフト社主催による技術カンファレンス「de:code 2016」に参加してまいりました。

出典: ykanazawa1999 on flickr
※出典: ykanazawa1999 on flickr

同時に最大で15セッションが並行して実施される大規模なイベントで、参加したいセッションが同じ時間に重複していることが多々あり、どのセッションに参加するかとても迷うことしきりでした。

最終的に自分が参加したセッションは以下のとおりです。

Day 1

  • キーノート
  • 始めよう! ドメイン駆動設計 & マイクロサービス開発 ~C#とAzure Service Fabric で最高のDDD開発を~
  • まだまだ進化が止まらない! 開発者のための Microsoft Azure 最新機能 [機密保持対象]
  • HoloLens 概要 ~世界を見る新しい方法~
  • ここを使うだけで、大幅に業務効率改善! Visual Studio Update2 の最新便利機能をピックアップ
  • The Future of Visual Studio

Day 2

  • Nano Server だけでここまでできる! ~極小サーバーの使い方~
  • TypeScript ~ Any browser. Any host. Any OS. Open Source ~
  • インテル RealSense テクノロジ
  • Jenkins 作者が語る、Docker コンテナによる継続的デリバリのオススメと新機能のご紹介
  • .NET Core/ASP.NET Core が実現するクロスプラットフォーム.NETの今と未来
  • 新しく生まれ変わったデータアクセステクノロジ ~ Entity Framework Core 1.0 の全貌 ~
  • 機械学習の実践ノウハウ提供します! ~AIで広がる夢を現実にする方法~

上記のなかからいくつかについて、以下に感想を記します。

Nano Server だけでここまでできる! ~極小サーバーの使い方~

Windows Server でありながら極小サイズである Nano Server、あいにくとまだライセンス体系や料金などについて公式情報が出ていないようですが、単機能のサーバーを最小限のフットプリントで稼働させられるのは魅力です。

起動時間も短く、セットアップにかかる時間もあっという間で、インフラ系をいじるときに嫌になる、待ち時間を劇的に減らせそうな期待が持てる Nano Server でした。

エージェントアプリを Nano Server 側に仕込めば Web 上の Azure ポータルからも管理ができる、というのが、日々常用しているクライアントPC側に管理ツールを導入しなくてもよいのでは、との期待感もあり、大変興味深かったです。

自分は立場的にも普段はアプリケーション開発関連に絞って情報収集を行っていることからインフラ系については疎く、このようなカンファレンスイベントを通して、ITPro系の技術をしっかり時間を確保して学べるのはよい機会でした。

新しく生まれ変わったデータアクセステクノロジ ~ Entity Framework Core 1.0 の全貌 ~

データアクセスライブラリである Entity Framework がマルチプラットフォーム版 .NET の .NET Core に対応して、EF Core 1.0 として新系列・新バージョンとしていよいよリリースされるわけですが、Core 対応に呼応するように、デザイナサポートは打ち切りとのこと。

幸い、自分がかかわっているプロダクトでは、デザイナスタイルは未使用で、C# の普通の class にマップする “Code First” スタイルでの実装のみであったため、EF Core 1.0 に移行しても問題なさそうです。

既存の EF v.6 からわざわざ EF Core 1.0 に移行することによって得られるメリットは、性能向上の期待(たとえば Insert 処理がバッチ化されるなど)と、インメモリプロバイダーで単体テストを容易に記述できる可能性への期待、が挙げられます。

なお、EF Core 1.0 リリースにあたり、Eager Loading のみサポートして Lazy Loading は未サポートであるとか、Azure Table Storage へのアクセスといった NoSQL サポートなどが、次期バージョンでの対応ということで切られたようですので、とくに Lazy Loading 未サポートは注意すべき点かもしれません。

TypeScript ~ Any browser. Any host. Any OS. Open Source ~

altJS の一派の中でも自分が好んで使用している TypeScript の最新事情について、とくに型定義情報をどのパッケージマネージャを使って管理すべきか、npm による TypeScript 型定義情報の取得・管理について聞くことができたなど、これからの動向を占うのに参考になりました。

欲を言えば、サーバーサイド JavaScript 処理系である Node.js 上では既に対応済み/PCブラウザでも対応が進みつつある generator に関連して、TypeScript による async/await 構文についても知ることができればなお良かったと感じました。

もちろん、いずれ独学独習できる内容ではあるのですが、先に書いたとおり、セッション時間内という邪魔の入らない拘束された時間内で情報収集できると、それはそれで意味があると考える次第です。

The Future of Visual Studio

次期バージョンの Visual Studio について先取り情報を聞くことができました。

サイドバイサイドで複数の Visual Studio をインストールしたり、また、必要なモジュールだけこれまたサイドバイサイドでインストールされるなど、結果としてインストール時間の短縮にもつながり、モバイル開発をちょっと試してみたい、といった場合でも既存環境を壊す心配なく存分に試せるのは、個人的には魅力的に映りました。

また、FxCop をはじめ各種拡張で実現されていたコードスタイルに関するチェックも Visual Studio 標準で強化されており、社内のメンバー間でコーディングスタイルを統一する一助になりそうな期待があります。ただし、Ask the Speaker で確認したところでは、コードスタイルルールをバージョン管理下において、同じリポジトリ内でコードスタイルを統一する方法については明らかになっていなかったです。この点は近日中にフィードバックしておきたいと感じました。

 

… まだまだ書き足りませんが、ざっくり以上でしょうか。

de:code 2016 は、後日録画がインターネット上で公開されるようですが(すでにキーノートについては公開されているようですね)、録画では編集によってカットされる場面もありますし、機密保持対象のセッションはそもそも公開されないでしょう。

そう考えると、費用対効果はよく考える必要はありますけれども、自分の場合は参加して正解だったと感じました。

とくにセッション終了後の「Ask the speaker」のコーナーでセッション登壇者ご本人とお話しできるのは、実際に参加してならではの特典であります。

以上、短いですが、de:code 2016 参加レポートといたします。

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